自己意識
自己意識は、自分自身に向けられる意識のことを指します。
ウィリアム・ジェームズ(1842~1910)「自己」を研究対象としたアメリカの心理学者。「自分」という意識を、主体としての自分(主我:しゅが)と他者から客観的にみられる自分(客我:きゃくが)に分けられると考えました。客我には「物質的自己」「社会的自己」「精神的自己」という3つの構成要素があるとしています。
主我
主体としての自分
客我
客体としての自分
・物質的自己
自分の健康、家族、財産
・社会的自己
他者が自分に対して抱いているイメージ
・精神的自己
自分のパーソナリティや価値観
アーノルド・H・バス(1924~アメリカの心理学者。自己意識には、第三者が観察できる外見やふるまいなどに意識を向ける「公的自己意識」と、他者には観察できない自分の感情や思考などに意識を向ける「私的自己意識」の因子があると唱えました。私的自己意識が高い人は、自分の思考や感情に意識が向き、他者への関心が低くなる傾向がありますが、公的自己意識が高い人はこれとは逆に、他人からどう見えるかに高い意識が向く傾向があります。
私的自己意識
自分が何を考えるかや感情など、他人には観察できないものに注意を向ける。
公的自己意識
服装、髪型、ふるまいなど、第三者が観察できるものに注意を向ける。
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