虚記憶を引き起こす単語リスト「DMRパラダイム」
「音符」/「音」/「ピアノ」/「歌う」/「ラジオ」/「楽団」/「メロディ」/「管楽器」/「コンサート」/「楽器」/「交響曲」/「ジャズ」/「オーケストラ」/「芸術」/「リズム」
この15個の単語からなるリストを30秒ほど見て、次に1分間で、覚えているものを何も見ないで別の紙に書き出すという実験心理学の研究があります。
このリストは、全ての言葉と「音楽」が連想関係にあるのですが、実際にはその「音楽」という単語は含まれていません。にもかかわらず、リストには「音楽」があったものとして思い出す人が75%にのぼります。また、「音楽」があったかどうかという質問に対しては、さらに多くの人が「あった」と答えてしまうのです。
人が短期的に記憶できる単語は7個前後で、15個全てを思い出そうとして思い浮かべた「連想関係にある単語」を見たはずだと間違って思い出すのです。この実験は考案者の3名(Deese-Roediger-McDermott)の名前をとって、「DRMパラダイム」と呼ばれています。
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