パンデモニアムモデルとは、人が何かを目にして認識した視覚情報から文字や単語の情報を抜き出してモデル化する心の働きです。

文字を認識する際には、4つの段階があると考えられています。

1)眼に入ってきた視覚情報を、画像として認識します。
2)画像に含まれる「縦の線」や「横の線」などの図形の基本的な特徴を抜き出して、認識します。
3)画像に含まれている特徴を多く含む文字を、記憶の中の文字と照らし合わせます。
4)候補としてあがってきた文字の中から、図形がどの文字なのか決定します。

「パンデモニウム」とは、ラテン語のPandemonium「伏魔殿(ふくまでん)」という言葉から、オリバー・セルフリッジ(1926~2008)が考案しました。セルフリッジは、各段階の情報処理を行う仮想的な存在を「デーモン(悪魔)」と名付け、各デーモンが順番に反応することで情報処理が行われていると考えました。

心理学

PAGE TOP