発達心理学の歴史
発達心理学は、人が生涯を通じて、どのように、なぜ成長し、変化し、適応するのかを科学的に研究するものです。
中世ヨーロッパには、そもそも「幼児」という考え方がなく、姿が小さな人ととらえられていました。
18世紀のフランスの啓蒙思想家ジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)の著書『エミール』によって、子供の教育がどのようであるべきかが説かれました。
子供の心の発達について最初に発表したのが、ドイツの心理学者W.T.プライヤー(1841~1897)の著書『児童の精神』で、これが児童心理学の始まりとされています。
精神分析学の創始者ジークムント・フロイト(1856~1939)もリビドーという生後数年間の生理的な欲求の発達について説きました。
これとは対照的に、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィ(1907~1990)は、『早期母子関係理論』の中で、乳幼児と母親(養育者)が築くきずなを、生理的欲求ではなく愛情が生じるためだと提唱しました。
1960年代には、スイスの心理学者ジャン・ピアジェ(1896~1980)が『知能の心理学』で子供の認知能力の発達は4段階あると発表しました。
そして、子供の間だけ心の発達に段階があるのではなく、一生涯に渡って発達すると考えたのが、『ライフサイクル論』を発表したエリク・エリクソン(1902~1994)です。
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