トレーニングメニュー
感情の単語をたくさん覚える
感情を思考、分析するためには、体で感じる感情を把握する必要がありますが、それぞれに名前が付けられないと思考も分析もできません。まずは、感情語彙(ごい)を増やし思考や分析ができる退場を増やしていきましょう。うれしい、悲しい、不安などの感情を表す単語です。感情に関する本を読んだり、周囲の人と話をし、さまざまな感情を捉える語彙を学びます。
人には気持ちを素直に伝えるように依頼し、その人たちのさまざまな感情表現に耳を傾けましょう。会話の中でも「ということは、うれしいということですか?」とストレートに聴いてもいいでしょう。その際、感情について学んでいることも相手に伝えておくと良いかもしれません。
感情語彙を増やすことは、感情と感情がもたらす影響に対する認識を強化する最初のステップです。
体に感じる感覚を記録する
体は感情の状態について大きなヒントをくれます。1日に3~6回、自分の身体的感覚に気づくクセをつけましょう。あなたが身体に感じている感覚や、そのときの感情についてメモをつければさらに学習効果を上がります。このクセを身につけることで、感情がいつ起こり、いつ繰り返し、そしてどのように変化するかという、からだの中で変化する「感情のルール」を学ぶことができ、感情知能を活用していくうえでの基礎となります。
人間観察で心情を察する
移動中や昼食の席などで、周りの人の身振りと顔の表情に注意を向け、その人は何を感じているかを推測し、それがどんな感情なのかネーミングしましょう。身振りを観察し、その知覚を感情語彙と結びつけることで、周囲の人の感情把握をトレーニングしていきます。
また、友人など感情リテラシーが高い人と一緒に人間観察をすることで、多くを学ぶことができます。
感情インパクト
あなたが感じる感情とその影響をはっきりと言葉にしましょう。
例えば、仕事などミーティング時に相手は「どんな感情を感じているだろうか」と考えます。またその感情の強さはどのくらいかも考えます。1~10でどのくらいだろうか?
同時に「自分の感情が相手にどのような影響を与えるのだろうか?」「その場の目的を果たすためにもっとも有効な感情はなんだろうか?」このように自問することは、感情がもたらす影響に注目することになり、感情リテラシーの強化に繋がります。
感情を切り替える
感情は異なる感情同士が結合したり、また他の感情へと変化します。自身の感情変化を観察し、どのような時に、どのように変化してくかを細部まで把握しましょう。
この「把握した感情の移り変わり」を他の人の感情を変化させるのに活用します。自分の感情が変化する時と同じ状況を再現することで、他者の感情変化を促すキッカケを作り出すことができます。トライアンドエラーを繰り返し、変化を起こせるポイントを感覚的に身につけていきましょう。
他の参考トレーニング方法
すべての感情知能を支えるものが、自己理解です。いまの状況が把握できないと、どのような選択をするかも、どんな変更が必要なのかもわからなくなります。まずは、いまの気持ちを把握する。感情の把握をトレーニングしましょう。 まずは3つに分ける「快」か「不快」か「ニュートラル」 感情は何種類もありますが...
実際の行動や、何かを考えている自分を、もう1人の自分で考えることを「メタ認知(めたにんち)」と呼びます。慣れるまでは、意識的に、もう1人の自分を登場させる必要がありますが、慣れれば、常にもう1人の自分が現れるようになります。 メタ認知の例 この女性は、ご主人に怒っていたけれど、今は、気が済ん...
感情を今後、高度に活用していくために、「頭」でも感情の種類を知っておく必要があります。体が反応して発する感情を意識できることが必要になるためです。 1|まずは8つを頭で覚える 感情の分類には、数多くのモデルが存在しますが、一般的で、参考にしやすい「プルチックモデル」で覚えてみましょう。 ...
感情のグラデーション 感情にはグラデーション(強弱)があることを意識してみましょう。 感情にはグラデーションがあります。 大きな「音」がするとすぐに気づくのと同じで、「感情」も激しい感じ方をするとすぐに認識します。 しかし、小さな「音」は聞き逃して気づかないことがあるように、弱い「感情」...