自分が何を望み・どうしたいのか?を知る手がかりとなるのが「感情」です。
感情が発生するプロセスと、感情が伝えようとしているメッセージを理解し、感情を適切に役立てましょう。
感情が発生するプロセス
感情は例えるなら天気のようなもので、常に存在していて、常に変わり続けています。感情が発生するまでには、3つのステップがあります。
ステップ1:何らかの出来事が起こる
感情は何らかの出来事をきっかけに発生します。この出来事は、自分の内面から湧き上がってくる記憶・感覚・思考(例:悲しい思い出・痛みを伴う感覚・自分を責める思考など)であったり、自分の外側で起こる実際の出来事であったりします。脳はこれらの出来事を自動的に感知し伝えようとします。
ステップ2:行動に移すための準備をする
起こった出来事について脳が「良い事か?悪い事か?関わるか?避けるか?」を判断します。この段階ではまだ感情は発生していません。脳がその出来事を「自分にとって良い事」と判断すれば私たちの体は出来事に関わるための準備をし、逆に「悪い事」と判断すれば出来事に対して、体が戦うか逃げるかで対応するように準備を整えます。
ステップ3:感情が起こる
行動のための準備ができると、様々な感覚や衝動、喜び・悲しみなどの感情が起こります。
私たちの行動は感情に支配されているのではない
激怒する・・・などのように強く激しい感情が起こると、あとで後悔するような行動をとりやすくなりますが、私たちの行動は感情によってコントロールされているのではありません。湧き上がる感情や感覚をコントロールすることは難しいことですが、自分の行動を選択し、コントロールすることは可能なのです。
ありたい自分や、自分が価値を置くものに近付くために、感情からのメッセージに心の耳を傾け、行動や発言を選択していきます。
感情が伝えるもの
それぞれの感情は、異なるメッセージをあなたの思考へ伝えてきます。人生経験が豊富な人ほど、熟考されたメッセージとなるため直感として研ぎ澄まされたメッセージになっていきます。
基本感情 | メッセージ | 影響・行動 |
---|---|---|
喜び | ほしいものが手に入っている 続けたいか? もっとやりたいか? |
繰り返す、近づく、 変革する、リスクを取る |
信頼 | どうサポートできるか? | 近寄る、 オープンになる |
恐れ | リクスはなんだ? 何か脅威から守る必要がある |
隠れる、逃げる |
驚き | 何が予想外か? | 注意を向ける、状況を明解にする |
悲しみ | 何を失うか? | 抱き続けるべきものを明確にしようとする 後で再生しようとする |
嫌悪 | 何が壊されるのか? | 拒絶する |
怒り | 不当な扱いを受けた 傷ついたり、脅かされたりしている |
攻撃や障害を排除する |
期待 | 何を望んでいる? | 先を見すえる |
これらの基本的感情が混ざると別の感情に変わり、複雑なメッセージとなります。混ざり合う感情についてはこちらのページを参考にしてください。
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