楽観性テストでポジティブ度を測る|チャンスをつかむ人の傾向

職場での頭痛の種となる、多くは「非認知能力」の不足が原因ではないでしょうか。

「非認知能力(non-cognitive skills|ノン・コグニティブ・スキルもしくはsoft slills|ソフト・スキル)」とは、物事に対する考え方、心構え、コミュニケーション能力、自発性・主体性など、日常生活・社会活動において重要な影響を及ぼす能力を言います。

逆に「認知能力(Cognitive Skills|・コグニティブ・スキル)」は、IQや学力など試験で測定する能力を指します。
そして、この非認知能力を支えているものがEQ感情の知性であるため、近年、世界中の企業が幹部から従業員まで、EQトレーニングを常態化している理由です。

1|自分が不機嫌でも他人に配慮できる

仕事が忙しかったり、うまくいかず、イライラしてしまう日もあります。それでも、同僚や従業員に対して思いやりを持ち、配慮することができるかどうかは、その人のEQ次第です。自分が不機嫌になっている自覚が無く、従業員を無視、批判したり、イライラをぶつけたり、不機嫌なのに機嫌の良いフリをする場合、その人のEQはおそらく活用ができていない可能性があります。
一方で、何か問題があることに気づき、従業員に思いやりと理解を示し、従業員を元気づけたり、悩みから気をそらそうとできる人はEQが高いと考えられます。

2|会議でお互いの意見に耳を傾けられる

会議の場で全員が同時に話したり、誰も意見を述べなかったり、ケンカのような議論に発展し、生産的にならないこともあります。 EQが活用できていない場合、会議中にこのような行動をする可能性があります。EQが活用できている従業員は、他の人に発言の機会を与え、邪魔をせず、穏やかに、注意深く耳を傾けることができます。

3|率直に自分を表現できる

EQが活用できると、自分の感情を正確に表現し、相手の感情や意見を受け入れることができ、重要なことについて気軽に話すことができます。一方、物事を抱え込んだり、自分と異なる意見に腹を立てる人は、自分の思考や行動を導くことができない状態と考えられます。

4|変化に適応できる

自分の思考や行動を導くことができると、変化に柔軟に適応できる傾向があります。このような職場では、変化を真剣に受け止め前向きに取り組みます。一方で、導くことができない職場では、変化に抵抗したり、必要な努力を怠ったり妨害したりすることがあります。
職場に流れる感情を把握し、従業員の思考を行動へ導くことで、会社全体がより効果的に、より柔軟に変化に対応できるようになります。

5|柔軟性が高まる

高いEQレベルが保てている職場では、従業員の複雑で多忙なライフスタイルをお互いに理解し合うことができます。また、人にはそれぞれ異なるニーズがあることを受け入れ、柔軟な働き方を提案できるマネージャーや経営幹部も優れた感情面への配慮ができています。一方、従業員に柔軟性を与えることを拒否し、変化を嫌い、これまでのやり方に固執するマネージャーや幹部は、感情と思考の流れがマイナスに進んでいる可能があります。

6|創造的な自由

クリエイティブで革新的な職場では、EQが高まる傾向があります。従業員に、既成概念にとらわれずに自由に考えられる機会を与えることは、職場にとって賢明な行動であり、従業員にとっても歓迎されます。一方で、厳しいポリシーや手順を遵守させる職場は、人々は感情や気持ちへの配慮が低下する傾向があります。このような職場は、従業員が想像力を発揮して仕事をすることや、創造性の価値を理解していない可能性があります。

7|仕事の満足度と離職率の低下

企業がEQに注力すると、従業員のモチベーションや生産性が向上し、仕事の満足度が高くなるため、離職率の低下につながります。また、誰もが本来望むものへ気持ちを変化させ、行動できる従業員と一緒に働くことで、他の従業員のEQも向上することがあります。このような従業員は、ストレスや困難な状況に適応する能力が高いため、会社にとって大きな資産となります。

8|パフォーマンスの向上

EQは、仕事での成果に大きく影響します。自分自身の感情を理解し、コントロールすること、ストレスに対処すること、衝動を制御すること、人々とオープンにコミュニケーションをとること、感情を表現し、他人に共感すること、困難に立ち向かい、前向きにチャレンジすること、フィードバックを受け取り、成長すること。これらの力を身につけることで、職場でのコミュニケーションやチームワークが改善され、プロジェクトの成功につながります。

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