感情のナビゲートとは

自己管理|Navigate Emotions
要約
自分の感情に意識を向け、感情が伝えているメッセージ(この感情はなぜ起こったのか?何をしたいのか?)を読み取り、感情をコントロール(無視、抑制)するのではなく、ナビゲート(受容、変換)することで、思考(どうすればいいか?どう行動するか?)につながる判断材料の量と質を向上させることができます。感情を認識し、特定し、利用し続けることで、あらゆる感情を肯定的で生産的な力に変えることができます。

6seconds EQ Model日本語この能力は、感情のエネルギーを効果的に活用するために使用されます。たとえば、悔しさをエネルギーに変えたり、感情の切り替えを肯定的に活用したりすることができます。 人々はしばしば怒りや喜び、恐怖などの感情を抑えようとし、決定プロセスから切り離そうとします。しかし、実際には感情が意思決定の基礎であり、洞察力やエネルギーの源です。このスキルを身につけることで、湧き出てくる感情を効果的に操作し、最も生産的な反応を選択することができます。 感情を「コントロール」するのではなく「ナビゲート」することで、その感情の価値や自分の本当の目的を見つけることができます。感情の深さや強さを客観的に捉え、洞察を得る機会を生み出します。

「反応」してしまう前に立ち止まり、考えるには?感情のナビゲート方法

定義

感情を戦略的なリソース(情報資源)として捉え、
その感情を評価し、活かしたり、変化させたりすること

自分自身と他者を望むべき方向に導いたり切り替えたりするために、抱えている感情を受け入れ、認め、他の感情と結びつけたり、感情そのものを変化させたりすること。

理論

感情は、脳と体に情報を伝達する化学物質です。これらの物質は主に視床下部で生成され、約6秒後に再吸収されます。複数の感情が常に私たちの中を流れており、特定の感情に集中すると、その感情が強化されるためにより多くの化学物質が生成されます。感情は注意を引き、内部および外部の状況の切迫感や重要性を示す役割を果たします。
感情を抑えることや誇張することは賢明ではありません。代わりに、感情を認識し、特定し、活かし、適切に扱うことが「感情的に賢い」選択です。感情は、危険を回避し、相互支援関係を築くための生存機能を果たす役割を担っています。

視床下部
これは自律神経系の中枢部分であり、体温、血圧、心拍数、食欲や水分補給、性行動、睡眠などの本能行動、怒りや不安などの情動行動を調節します。また、内分泌ホルモン系の中枢部分でもあり、尿量、子宮収縮、乳汁分泌などを調節する役割も担っています。

10分でわかる脳の構造と機能vol.9「視床・視床下部」

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

UnsplashNathan McBrideが撮影した写真

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