自分自身の変化が目に見えるEQモデル
そのため、EQ感情知能のトレーニングに、世界150以上の国で使われている、先進的で、使いやすいEQモデルがシックスセカンズEQモデルです。
感情知能の開発は、スポーツのトレーニングと同じように、試行錯誤を繰り返し進めていきます。
もとの理論は学術的なもので能力開発としては研究されていないため能力開発用のモデルが開発されました。
シックスセカンズEQモデル
世界的なベストセラーとなった、ダニエル・ゴールマンの「心の知能指数 第15章・情動教育のかたち」で紹介されているヌエバ学習センター(ヌエバスクール)の設立者で元校長のカレン・マッカーンは、EQ理論が発表される12年前の1978年にセルフサイエンス(社会的・情動的学習)を開発・発表し、能力開発を行なっていました。
その後、彼女は1997年に、感情知能開発組織として米NPO団体シックスセカンズを創設し、世界中の研究者の協力を得て、EQモデル「sixseconds EQ model」を開発しました。
このEQモデルは、科学的に実証された有効な感情知能で構成され、レベルを計測し、その感情知能の能力により発揮されている成功要因レベルも測定する実践的なモデルです。
感情知能の検査ツールであるSix Seconds Emotional Intelligence Assessment (SEI(シックスセカンズ エモーショナル インテリジェンス アセスメント・セイ))もこのモデルに沿った検査をおこないます。
EQのモデルは、感情知能を活用していくための3つの領域に分けられ、8つの能力(コンピテンシー※)が領域の中に含まれています。
3つの探求領域(Pursuit)
自己認識
自分が感じていること、行っている事を認識する能力です。
自分の感情を認識し、感情が伝える情報を正確に収集することは、良好なコミュニケーションを取るために非常に重要です。
自己認識をすることは自分をより深く理解し、自分自身を改善するための第一歩となります。
自己管理
物事に自動的に反応するのではなく、複数の選択肢を検討し、感情、思考、行動を自分の意図する方向に向かわせる能力です。
自分がおかれている状況を正確に把握し、周りの人々に与える影響を考え、どのような行動をとるべきか、立ち止まって考えるプロセスです。
自己方向づけ
相手の感情に配慮しながら人生の目標や方向性に向けたビジョンや使命感を行動に反映させる能力です。
人生において何を達成したいのか、目的や目標を持ち日々の行動を選択し積み重ねることで、エネルギーに満ち溢れ、より充実した人生を送ることができます。
8つのEQコンピテンシー
Enhance Emotional Literacy
単純な感情状態から複雑なものまで、正確に認識し、解釈すること
Recognize Patterns
習慣的に繰り返す反応や行動を認識すること
Apply Consequential Thinking
自分がとろうとする選択肢のメリットとデメリットに関して、行動をとる前に考えることができること
Navigate Emotions
感情を戦略的なリソース(情報資源)として捉え、その感情を評価し、活かしたり、変化させたりすること
Engage Intrinsic Motivation
報酬や見返りなど外因性によるものではなく、個人の価値観や責任感など内から湧き上がるエネルギーを生み出すこと
Exercise Optimism
希望や可能性を信じ、自分から前向きな展望をもてること
Increase Empathy
周囲の人の感情を理解し、適切に対応すること
Pursue Noble Goals
日々の選択を、自己の強く大きな目的と結びつけること