基本感情が混ざり合う応用感情
応用感情とは、基本感情が混ざり合う感情です。
プルチックモデルで応用感情を見ていきます。まず「隣合わせ」「1つおき」「2つおき」とが混ざり合うことで起こるのが理解できます。ここでは応用感情24種類と、真逆に対立する感情が混ざり合うことで起こる感情4種類(表の下)の組み合わせを見てみましょう。
基本感情 | 隣合わせ | 1つおき | 2つおき |
---|---|---|---|
複雑な状況では、矛盾とも言える対立する感情が混ざり合います。
混ざった感情 | 組み合わせ |
---|---|
ほろ苦い | |
葛藤 | |
冷淡 | |
混乱 |
例:後悔=悲しみ+嫌悪
「後悔」という感情は、「悲しみ」と「嫌悪」が組み合わさっていることが分かります。このことから、自分や話し相手から「後悔」を感じた場合、相手の中には何かを失った悲しみと自分や他に対する嫌悪という感情が混在しているということが理解できます。「後悔」という感情を漠然と受け止めるよりも、「悲しみ」と「嫌悪」が混ざり合っていると受け止めることで、「失ったものは何か?」「何を拒絶しようとしているのか?」にフォーカスすることができ、より詳しい情報を得ようと行動することができます。
行動の選択と円滑な人間関係のために感情を役立てる
基本感情が混ざり合って生じる応用感情を理解することで、自分や他者が、本当はどうしたいのか?何を望んでいるのか?という重要な情報をより明確に知ることができ、行動の選択や人間関係をより良くすることに役立てることができます。
感情が湧いた場面を思い出す
表にあるそれぞれの感情が湧きあがった場面を思い出してみましょう。その場面では、これらの感情が組み合わされていたでしょうか?本当に、自分が相手が望んでいたことは何だったでしょうか?本当の望みを叶えるための行動や発言ができていたでしょうか?振り返ってみましょう。
感情が伝えたい内容はこちらのページを参考にしてください。

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