EQ-感情知能の開発は、一般的に「非認知能力」と呼ばれる能力の開発となります。
非認知能力についての研究は世界中で進められており、日を追うごとに重要性が増しています。
まずは、認知能力と非認知能力について理解をしておきます。
認知能力は、人が知的活動を行う際に必要とされる様々な能力の総称です。一般的にはIQ、学力、記憶力、言語、記憶、空間把握能力など、数値に置き換えることができる能力であると言えます。これらの能力は、評価がしやすいものであり、現代の社会で、「評価」に直結する場合が多い能力です。
一方、非認知能力とは、馴染みのあるものでは、信頼感、好奇心、協調性、ストレス対応力、自尊心、意欲、自制心、やり抜く力、挑戦する力、思いやりなどが含まれます。これらの能力は、評価しにくいことが多いですが、人の生活や社会的な関わりにおいて、非常に重要な役割を果たす能力です。
つまり、認知能力と非認知能力は、人が知的活動を行う上で欠かすことができない必要な能力であり、どちらも重要な役割を果たすことがあるということです。
能力開発という形では、「認知能力」と比較し、「非認知能力」の向上には時間がかかります。それは、体内で処理されるプロセスの変更が必要となるため時間がかかります。スキーをはじめてやった人が、すぐ滑れないと同じようにさまざまな試行錯誤をしながら進み、能力向上として目に見えてくるためです。しかし、開発が進んだ場合は、365日、どこでも活用できる能力となり、確実に日常に変化を与えていきます。
能力の要素
非認知能力の守備範囲はたいへん広い範囲に渡ります。認知能力と非認知能力の要素は次の通りです。
認知能力
基礎学力/基礎的な知識・技能/専門性・専門知識
非認知能力
題解決力*/批判的思考力*/協働力/コミュニケーション力/主体性/自己管理能力/自己肯定感/実行力/統率力/創造性/探究心/共感性/道徳心/倫理観/規範意識/公共性/独自性
*認知能力に分類される場合もある
互いの能力が支え合う
認知能力と、非認知能力は分けて考えることもできますが、実際の社会で能力を発揮する際は、常に連携して動く能力です。知識や技能の獲得により、非認知能力に変化生まれます。逆に非認知能力が伸びることで、認知能力の獲得や活用が向上します。
どちらが一方が重要ではなく、どちらも重要で、社会で能力を活用するためには、バランスが求められます。
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